はじめてガイド 01

準備って、何から始める?大会選びから当日まで、順番に見ていこう。

何から始めればいいか分からなくても大丈夫。速くなるための話より先に、大会選び、練習、持ち物、当日の動きを迷いにくい順でまとめました。

気になるところから読む
対象
初参加〜2回目
想定距離
スーパー・スプリント
準備期間
約12週間
ウェットスーツ、ヘルメット、ランニングシューズなどを床に並べて準備する参加者
PREP 01 本番と同じ道具を、使う順番に並べてみる。

まずはここから

いまの自分に近いものは?

はじめて出た人の声から

みんな、最初はどこかで戸惑っている。

プールでは泳げたのに、海で人とぶつかって息が苦しくなった。5kmなら走れるのに、バイクを降りたら脚が動かなかった。荷物を持っていきすぎて、使いたい物が見つからなかった。仕事や育児で練習できず、自分だけ遅れている気がした。

どれも、初めてならおかしくありません。トライアスロンは、知らないことが一度にやってくるスポーツです。このガイドでは、たくさん頑張る方法より、当日に「これ、どうするんだっけ?」を減らす準備を紹介します。

  1. 01距離より、初めての環境を数える海、坂、周回、前日受付、自転車輸送。重なるほど余裕を多めに。
  2. 02できなかった練習を詰め込まない計画を取り戻すより、休んで次の一回へ戻る。
  3. 03本番だけの道具と動きを減らす速い装備より、着脱や操作を迷わない装備を選ぶ。
感じ方や結果は人それぞれです。ここでは何人もの初レース記録に出てきた困りごとを、公式の安全情報と一緒に整理しました。
01

大会選びのコツ

距離と大会を選ぶ

最初からタイムを気にしなくて大丈夫です。「3種目を続けても、少し余裕が残りそうか」で考えてみましょう。短い大会でも、海や湖で泳ぎ、着替えて次へ進む経験はしっかり得られます。

区分スイムバイクラン初参加での考え方
スーパースプリント250–500m6.5–13km1.7–3.5km屋外で3種目をつなぐ経験を優先したい
スタンダード1.5km40km10km屋外水泳とバイク後のランを複数回経験済み
A

スイム会場

プール、波の少ない湖、海の順に環境差が大きくなります。泳力だけでなく、波・水温・視界への経験で選びます。

B

制限時間

総合だけでなく、スイム終了とバイク終了の関門を確認。普段の記録に着替えと移動の時間を足します。

C

コースと移動

高低差、周回数、前日受付、自転車輸送も難易度です。初回は当日朝の判断を減らせる大会が安心です。

かんたんチェック

いまの準備度は?

できていない項目があっても大丈夫。次に試すことを見つけましょう。0 / 6まずは一種目ずつ慣れていこう。
できる項目を選択
02

練習の組み方

12週間の準備を組み立てる

毎週、距離を伸ばさなくても大丈夫です。まず3種目を生活に入れ、次に屋外や連続した動きへ進みます。休む日も、準備の一部です。

  1. 12–9週前

    PHASE 1

    3種目を生活に置く

    • 会話できる強度を中心にする
    • ブレーキ、カーブ、乗降車を練習する
    • 週1日は完全休養を置く
    やらないこと:毎回のタイム計測、急な距離増加
  2. 8–5週前

    PHASE 2

    環境と連続動作に慣れる

    • 監視のある場所で屋外水泳を試す
    • 1〜2週に1回、バイク後に10〜20分走る
    • 補給と水分量を練習で確認する
    やらないこと:単独での屋外水泳、初めての装備で長時間練習
  3. 4–2週前

    PHASE 3

    本番の手順を通す

    • 本番装備を使い、3種目の順番で短く動く
    • トランジションの入口と出口を声に出す
    • パンク対応とチェーン外れを一度練習する
    やらないこと:不安を埋めるための詰め込み練習
  4. 1週前

    RACE WEEK

    疲労を抜き、判断を減らす

    • 運動時間を減らし、短く3種目へ触れる
    • 受付、交通、天候、競技説明を再確認する
    • 装備を使う順番で一つのバッグへ入れる
    やらないこと:新しい機材、追い込み、睡眠時間の削減

SAMPLE WEEK

基礎期の1週間例

現在の運動習慣に合わせて、回数と時間を減らして構いません。
完全休養
スイム 技術中心
バイク 楽な強度
ラン 楽な強度
休養 / 軽い補強
バイク+短いラン
スイム またはラン

痛み、めまい、胸部の不快感、普段と異なる息苦しさがある場合は中止し、必要に応じて医療・指導の専門家へ相談してください。

03

本番前に試したいこと

4つの実技を先に練習する

泳ぐ、こぐ、走る以外にも、先に試しておきたい動きがあります。人とぶつかる、乗り降りする、重い脚で走り出す、置いた道具を探す。本番で初めてやることが少ないほど、落ち着いて動けます。

SWIM

屋外で呼吸を整える

まずは
目標物の確認、混雑を避ける位置、止まる合図と仰向けで浮く動作
練習では
監視のある練習会でウェットスーツを着て短く泳ぐ
よく聞く声
人との接触や方向確認で息が乱れ、プールのように泳げなかった
BIKE

速さより安全操作

まずは
後方確認、ブレーキ、コーナー、ボトルを取る動作
練習では
交通の少ない場所で停止・発進・乗降車を繰り返す
よく聞く声
スイム後にふらついた。姿勢がつらく、坂で脚を使いすぎた
RUN

最初の1kmを抑える

まずは
バイク後の重い脚に慣れ、呼吸が整うペースを知る
練習では
短いバイク後に10〜20分だけ走る
よく聞く声
いつもの5kmと感覚が違い、焦って入ったら後半に脚がつった
TRANSITION

順番を固定する

まずは
ヘルメット、ゼッケン、シューズ、乗降車ライン
練習では
道具を使う順に並べ、入口から自分のラック、出口まで歩く
よく聞く声
使いたい物や自分の自転車を探し、出口も分からなくなった
04

忘れ物チェック

装備を使う順番で確認する

チェックはこの画面を閉じるとリセットされます。本番前は印刷してバッグへ入れられます。

0 / 19
01スイム
02バイク
03ラン
04共通
05

申し込む前に

あとから困らないための10項目

申し込んだあとで、前日受付や自転車の送り方、登録、ウェットスーツの決まりに気づくことがあります。泳ぐ・こぐ・走る以外にも、時間とお金が必要です。エントリーボタンを押す前に、10項目だけ見ておきましょう。

  1. 01

    スイム会場と水温ウェットスーツが必須・任意・禁止のどれか

  2. 02

    制限時間スイム、バイク、総合それぞれの関門

  3. 03

    コース特性高低差、周回数、急カーブ、路面

  4. 04

    自転車規定車種、ハンドル、整備・車検条件

  5. 05

    参加資格競技団体登録、年齢、提出書類

  6. 06

    必携・禁止品ヘルメット、ライト、イヤホンなど

  7. 07

    受付と説明会前日受付の有無と参加必須時刻

  8. 08

    自転車の輸送宅配受付、保管、会場への移動

  9. 09

    変更・中止条件荒天、返金、種目変更の扱い

  10. 10

    救護と保険補償範囲、緊急連絡先、既往歴の申告

06

レース当日の流れ

スタート90分前からの動線

会場に着くと、受付、トイレ、ラック、スイム入口、バイク出口が別々にあります。迷っても大丈夫。急いで間違えるより、分からないときにスタッフへ聞きましょう。

受付と全体確認

計測チップ、ナンバー、変更された競技説明を確認。トイレは早めに済ませます。

トランジション設営

スイム→バイク→ランの順に並べ、入口・自分のラック・出口を実際に歩きます。

試泳とコース確認

目標物、潮・風の向き、退水位置、救助を求める合図を確認。呼吸が整う強度で終えます。

ヘルメットを固定してから自転車へ

自転車に触る前にストラップを固定。乗車ラインを越えてから乗ります。

ラックへ戻してからヘルメットを外す

降車ライン前で降り、自転車を正しくラックへ。落ち着いてラン装備へ替えます。

回復と返却

水分・補給、計測チップ返却、自転車回収時刻を確認。体調が戻らなければ救護へ伝えます。

07

もしものとき

先に決めておけば、慌てにくい

SWIM息が苦しくなった、パニックになりそう

速度を落とし、顔を上げて方向と周囲を確認。回復しなければ無理に進まず、手を上げてスタッフへ合図します。

ウェットスーツの浮力は、泳力や安全判断の代わりにはなりません。
BIKEパンク・チェーン外れ・機材異常

急停止せず周囲を確認してコース外の安全な場所へ。自分で対応できない故障は、審判・スタッフの指示を待ちます。

異音やブレーキ異常のまま走り続けない。
WEATHER暑さ、寒さ、強風で判断に迷う

ペースを落とし、補給所や救護で状態を伝えます。運営の短縮・中止判断と、自分の撤退判断は別です。

「まだ動ける」ではなく「安全に続けられるか」で決める。
DNFリタイアしたら失敗になる?

完走より、安全に戻ることが優先です。競技をやめる場合は勝手に帰らず、必ず審判・スタッフへ申告し、計測チップを返却します。

やめる判断も競技の一部です。

完走より、無事に帰ること。

体調がおかしい、波が怖い、前が見えない、自転車に異常がある。そう感じたら止まって、近くの審判・救護・スタッフへ伝えてください。

08

ゴールしたあと

家に帰るまでが初レース

ゴール直後はうれしさで、疲れや水分不足に気づきにくいことがあります。急いで移動や入浴をして、あとから強くふらついた人もいます。帰り道まで、予定に入れておきましょう。

直後

少し歩いて、水分をとる

呼吸を整えながらゆっくり歩き、飲み慣れた物を少しずつ。吐き気、強い頭痛、ふらつき、寒気など、いつもと違う感じがあれば我慢せず救護へ伝えます。

帰る前

忘れ物と帰り方を確認する

計測チップ、自転車、預けた荷物を回収します。疲れたまま一人で急いで帰らず、休憩したり同行者に頼ったりできる余裕を持ちましょう。

その夜

困ったことを一つだけメモする

「海で息が上がった」「ボトルを取れなかった」「ラックを探した」など、次に試したいことを一つ残します。できたことも一つ書いておきましょう。

翌日

まずは休む

順位や次の大会より、睡眠、食事、痛みや体調を見ます。強い症状や違和感が続くなら運動を再開せず、必要に応じて医療の専門家へ相談してください。

完走、リタイア、種目変更。どの結果でも、準備してスタート地点へ行き、安全に戻った経験は次に残ります。初レースの評価は、タイムだけで決めなくて大丈夫です。